トラウマ

「これ書いて」

急いで朝食をかっ込んでいる私にムスメが生徒手帳を突き出した。

「え?何?」

「今日、体育で高飛びだから。無理だし。お医者さんも危ないって言ってたし。」


体育の授業で高飛びをして、足首を骨折したのは、ひと月半ほど前のこと。

なんでそーゆー事を、家を出る五分前に言うのかなぁっ😤


「いやいや、それは二週間前の話でしょ?8月からは部活も体育の授業もOKって言われてたじゃん」

先週からほぼ完全に部活でテニスをしているムスメ。

「足の具合に不安があるの?」

「そんなことはないけど…。でも、高飛びはやりたくない。」

「いや、足の調子が不安ならともかく、『やりたくない』で体育の授業休むのは違うでしょ!?」

「でも、先生だって、高飛びなしない方がいいって言ってたじゃん!」


確かに、二週間ほど前に最後の診察を受けた時、お医者さんから「高飛びはなぁ…」というセリフは出たのだけど…


「ええーっと、ムスメは高飛びが足の具合でやれそうにないわけじゃなくて、高飛びをやりたくないのが理由なわけ?」

「…先生だって、父だって、『トラウマ的になるかも』って心配してたじゃん!」

「いや、そうだとしても、『怖いから』っていう理由で授業をサボるわけにはいかないでしょっ❗️」

「怪我したのは私なんだよ⁉️お母さんは自分が怪我したわけじゃないからそんなこと言えるんだよっ‼️」

とムスメ半ベソ。


本日休みのオットが隣室で寝ているというのに、朝っぱらからヒートアップ💦

絶対に目、覚ましてるな😑


問題はお医者さんが言ったことの解釈。

私の解釈では
「二週間前の状況で高飛びをするのはリスキーだけど、8月からは全面OK」

ムスメの解釈では

「8月に入ったら、部活も体育もいいけれど、高飛びはリスキー」

でも、今この瞬間にどちらが正しいのかを判断する余地はない。

解釈が違うだけで、私が正しいとは限らない。

う"〜っ❗️

「もうっ!書きゃいいんでしょっ❗️」

生徒手帳にカクカクしかじか…とバーっと殴り書き、家を出ようとするムスメにパン!と突きつけ、

朝のラウンド終了。


朝食は半分食べそびれるわ、
朝から怒って急激に血圧上がったせいで気分悪いわ…。

非常にヤな感じで私も出勤。


で、仕事中も半日モヤモヤ。


時間が押してるタイミングだし、急だったから上手く自分の考えをまとめられなかったけれど…


別に私は、怖い、と思っているものを、ゴリ押しでやらせるつもりはないんだよね。

でも、その「怖い」という気持ちとは、いつか対決しなきゃいけない。

今日、授業を見学にしたとすると、
その「怖い」は、ムスメの心をむしばみ続ける。

だから、その恐怖感には、
いつか、どこかで、自分自身でピリオドを打たないといけないんだよ、

…という話をした上で、それでも今日はやりたくないのなら、協力したのに。

あー。

なんか、必要以上に言い方キツかったよな。
怖い事自体は仕方ないのに、責めるような言い方しちゃったよな…。

帰宅したら、ムスメとちゃんと話さなきゃ…


なんて思っていたけれど。


帰宅後、話を聞いたら、体育の授業に出て、高飛びをして、なんとかなった、と。

「また怪我をしたのは、お母さんのせいだっ‼️」
と言うためだけに授業に出た感じらしい…
(結果的に怪我しなかっただけ😅)

まあ、結果的に「怖い」という気持ちを乗り越えたのだから、偉い😊


…というか、怒りのパワーで何かを乗り越えるって…

母の血だ…😝

はんぶん生活

仕事だけが人生じゃないけれど 人生のうちの多くの時間を費やすのも仕事。 好きなことがお金になったらうれしいけれど、 いざという時の安心感のために、今の仕事はやめられない。 それなら、はんぶんずつでやってみようよ。 いろんな人たちがいて、 いろんな生き方がある その中で、自分らしいはんぶんを見つけるための「はんぶん生活」。 一緒にためしてみませんか?