失って、辛い時。
姉宅の犬が亡くなりました…。
私自身は犬を飼った事はないのだけど、
この訃報には意外にも強いショックを受けました。
高齢出産でムスメを授かったものの、
幼少期は本当に大変。
今から思うと可愛いと思えることも、
当時は全てがいっぱいいっぱい。
ムスメの子育てには、オットのみならず、たくさんの方に協力してもらったけれど、
特にお世話になったのは姉です。
私の出産の数年前に田舎の森の一軒家に引っ越した姉夫婦の家には、毎月のようにお邪魔していました。
姉は生まれてきた姪っ子の楽しい子供時代を演出する事をたくさんしてくれ、
その中にはその犬がいつもいました。
寒い冬の夜に、ガリガリに痩せ細った野良犬が、姉宅にやってきて、そのまま姉宅で飼うことになったのです。
ムスメが2歳時のことでした。
後足で立てば、大人の肩に前足が届くくらいの大きな犬。
元飼い犬と思われる彼は、野良時代を過ごしたせいもあるのか、最初の数年は、小さなムスメが獲物なのか、群れの下っ端なのかわからず、
一度はムスメの顔面に噛み付き、大泣きさせた事も💦
それでも、結果的には仲良しになって、この2〜3年は、大きくなったムスメがリードを持って散歩できるくらいに。
森の道無き道を探検する時、
鹿の群を追ってどこまでも、どこまでも歩く時、
秘密の木苺ポイントでイチゴ摘みをする時、
蛇の抜け殻を見つけて大喜びする時、
オスの白鳥が翼を広げて威嚇する時、
森の木陰でみんなでお茶タイムをする時、
寒い夜に薪ストーブ前のあったかポイントを奪い合う時、
目を合わせないように、早くご飯を食べ終わりなさい!とムスメをせかす時、
いつも、彼はそばにいて、賑やかな時間を提供してくれました。
彼を通して、ムスメは動物との接し方を学び、
彼は「子供」という種類の人間と付き合う術を学びました。
急激に様子がおかしくなり、
亡くなるまでには2〜3時間くらい。
それまでは元気に過ごしていたそうです。
推定年齢13〜4歳。
この大きさの犬にしては、長寿だったようです。
彼が亡くなって、なぜだか、ムスメの子供時代も一緒に終わったちゃったような気がします。
私にとっては、気の休まる時のない子育て時代の、貴重な子守仲間の一人でもありました。
ペットを飼うと、失った時が辛い。
私が飼っていたわけじゃないけれど、やっぱり辛い。
でも、辛いと思えるって事は、それまでが幸せだったという事なのだと感じます。
たくさんの楽しい思い出、そして助けをありがとう。
大好きだよ。
ゆっくり休んでね🍀
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